〒731-5128 広島県広島市佐伯区五日市中央7丁眼12-1

くが眼科082-923-8904

 

 

 

■ ドイツ・Technolas社製 Technolas217z100 ■

 

現在、レーシック用エキシマレーザーでメジャーなのは4、5社です。各社多少の方向性の違いはありますが、トータルで見ると余り性能に差はありません。その中で、当院はTechnolas社製Technolas217z100を選択し導入しております。なぜかを一言で言いますと

自分自身がこの機種でレーシックを受けたから

です。この機種は「とにかく照射エラーが出ない事」を第一として開発された機種であり、後述する「6次元アイトラッキング」機能により手術中に目が動いても照射ムラなどのトラブルが出ないように設計されています。自分自身の体験ですが、

自分がレーシックを受けた時、緊張のあまり3秒程度で眼が動き、左眼に至っては真っ直ぐ見るための固視灯という明かりを見失ってしまったほど動いたにも関わらず綺麗にレーザーが照射されていた

ので、この機種の6次元アイトラッキングは信頼しております。他機種で照射中に眼が動いたのを追尾しきれず眼の表面が凸凹になってしまい視力が出なかった症例を見ておりますので、真っすぐ見ようと頑張ったにもかかわらず自分の眼が動いた時(もう自分の眼はダメかもしれない、もう眼科医としてはおしまいだろうか)と深く落ち込んだのですが、術後にちゃんと見え、検査でも綺麗にレーザー照射が行われていたのを確認した時、「買うならこの機種だ」と決めました。

実効照射範囲が現行機種の中で最も大きく綺麗(設定次第で12mm程度まで可能)、フライングスポット方式という現在主流の方式の老舗メーカー製、アジア地域で多くのシェアを占め、アジア人での治療データ蓄積が豊富という点も優れております。また、エキシマレーザーはデリケートな精密機器ですので、当院はメーカー正規メンテナンスを3ヶ月毎で行っております。

 

 

■ Technolas217z100の主な機能 ■

 

− Custom Lasik (カスタムレーシック) −

各人の眼に合わせたオーダーメイドのレーシックをカスタムレーシックといいます。当院では、世界で最も厳しいといわれるFDA(厚生労働省のアメリカ版)で認可されたTechnolas社のシステム「Custom Zyoptix」を導入しています。

 

 

− IR system (虹彩認識システム) −

 

レーザー照射中、眼球は上下左右や前後に動き、また、左右に回転もします。瞳孔(黒目の部分)の大きさも変化します。これらの動きを認識、追従し正確にレーザーを照射しなければクオリティの高い治療を実現することはできません。

IR system(虹彩認識システム)は、個人個人で異なる虹彩(茶目の部分)の模様を識別します。眼球の動きを完全追跡する6次元アイトラッキングを実現するための基幹システムです。

 

 

− DRET (Dynamic Rotational EyeTracking) −

IR system(虹彩認識システム)により、眼の回転を認識できるようになります。その結果

・レーザー照射前のみの補正(Static Rotational EyeTracking)

・レーザー照射中も補正(Dynamic Rotational EyeTracking)

の2つが理論的には可能となりますが、レーザー照射中の補正は技術的に高度なため、不可能な機種もあります。

Technolas217z100は両方とも可能であり、その性能の高さはFDA(厚生労働省のアメリカ版)が唯一認可したシステムであることにも現れています。6次元アイトラッキングシステムの一部です。

 

 

− 6次元アイトラッキング −


ACE(Advanced Control Eyetracking)システムとも呼ばれます。

・眼球の上下左右の動きを認識する瞳孔認識システム
・眼球の前後運動の動きを認識する瞳孔距離測定システム
・眼球の回転運動を認識するIR system(虹彩認識システム)

の3つの基幹システムとDRETシステムで構成されており、レーザー照射中の眼の動きを完全追尾し、正確なレーザー照射を可能とします。x、y、z各軸補正、レーザー照射前の眼球回転補正、レーザー照射中の眼球回転補正、瞳孔位置補正の6つで6次元であり、現行機種の中では最高性能です。

追尾可能範囲外まで眼が動いた場合は自動でレーザーを止めるセーフティー機能もあり、眼が動いてしまっても問題ありません。レーザー照射よりも高速な240Hzで作動するため、余裕を持ってレーザー照射を補正します。

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↑6次元アイトラッキング作動イメージ

当てるべき所に正確にレーザーを当てる。その為の革新的機能です。

 

 

− 2 mm/1mm Truncated Gaussian profile Beam−

まず径2mmのレーザービームで効率よく治療し、次に径1mmのレーザービームで精密に仕上げます。1mm程度のレーザービームのみで治療する他機種に比べ、照射スピードが同じ場合でも治療時間が短縮できます。レーザービームは径2mmのものも1mmのものも、100Hzの高速照射を行います。

また、Truncated Gaussian profileという特殊な出力形状のレーザービームを用いており、安定した治療成績を実現しています。

 

 

■ 多彩な治療プログラム ■

エキシマレーザーの中で最多の治療プログラムを持っています。各人の眼に合った最適な治療プログラムを選択可能です。

 

 Plano Scan

基本照射モードです。軽度近視、乱視の眼の治療で活躍します。セカンドゾーンが最も大きいためハロ、グレアが出にくいといった特徴があります。

 

 Aspheric

球面収差補正を行い、薄暮時の視力低下を防ぎます。中程度以上の近視、乱視で、高次収差が少ない眼の治療で活躍します。ハロ、グレアも出にくい設計となっています。

 

 Tissue Saving

オプティカルゾーンを犠牲にすることなく、切除量を極限まで抑えた治療プログラムです。角膜が薄く、他機種では治療不可能だった眼でも治療可能となる可能性があります

 

 Personalized Treatment

不正乱視を矯正します。切除量が多くなるので、不正乱視がある人が適応になります。

 

 Personalized Treatment Advanced

Personalized Treatmentに球面収差補正をプラスしたものです。アドバンスド・ノモグラムを用い最高精度の照射モードですが、切除量は最も多くなります。不正乱視があり、角膜が厚い人が適応となります。

 

※ 眼の状態は個々人で異なりますので、検査結果を踏まえ、最も適していると思われる照射モードを選択します。料金に差を付けていないのはその為です。

 

■ Zyoptix® Diagnostic Workstation ■

眼の詳細な解析を行い、それぞれの眼にあったオリジナルの治療プログラムを生成するための装置です。この装置とエキシマレーザー「Technolas217z100」を接続することで、カスタムレーシック「Custom Zyoptix」を行うことができます。

眼球解析装置OrbscanUz、波面収差解析装置Zywaveの2台の装置とサーバーコンピューターで構成されます。

 

 

 

 
 
 
 

■ 当院のPRK ■

角膜の厚みが足りない、格闘技を行うのでフラップが無いほうが良いなどの理由で、LASIKができない方がいます。その場合でも、表面照射という方法を使えば近視治療が出来る場合があります。簡単に言うと角膜上皮を取り除いてからエキシマレーザーを照射するのが表面照射なのですが、角膜上皮を取り除く方法が色々あり、それぞれ名前がついています。主なものを大ざっぱに言いますと

・EPI-LASIK : マイクロケラトームの親戚のような機械で上皮を取り除く
・LASEK : アルコールで上皮を取り除く
・T-PRK : エキシマレーザーで上皮を取り除く
・PRK : 器具で上皮を取り除く

などがあります。表面照射に共通する特徴として

・1週間くらいは見えにくい(特に3〜4日目が一番見えない)
・視力が安定するのに1ヶ月程度かかる
・3〜4日は少し痛い

というものがあります。当院ではトラブルが起きにくく、術後成績が良好で痛みが少ない、AmolisBrushという特殊な回転式ブラシを使用したPRKを行なっています。手術費用はLASIKと同じです。